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その後の私2

警察が訪ねてきた。
私が誘拐罪で訴えられてると・・・
その両親が私を訴えたのである。
警察署に連れて行かれ私は取り調べをされる所だ・・・
「相思相愛だよ」これは調べる必要はないね。
警察の見解は、そう判断出来た。
彼女を取り調べた刑事が言った。私たちは解放された。
私は東京の画商の求める通り海の見える岬町の少し引っ込んだところに住まいを構えた。元々動物好きだった私はいろんな動物を飼った。犬《九匹》ヒヨドリそれがアトリエの中を走り回る。そして十年以上が経った。
いろんなところで個展を開いた。こうして私の人生を終わるのか・・・?
私の晩年はこれで終わりか・・・
妻を連れ欧州各地を回った。
俺はこのルーブルに絵を飾るんだ。
私の口癖だった。
アンデーが撃たれた。
私は同じ時代0を生きた仲間を失った。
なんだか寂しくなった。アンデイーは大理石会社の社長をしてたはずだ・・・
だが親父のボスの身代わりになって撃たれたそうだ。
妙にセーヌの風がむなしく吹いた。
家には沢山の動物が暮らしている。
私にはこの動物達と暮らす生活が一番合ってるのかな・・・
そうなればもう少し大きな家を持たないと・・・
私が家を建てる気になったのはそんな訳だった。
そうすれば好きな家を持ち楽しく暮らせるんじゃないか・・・?
大きなアトリエ、池には鯉を飼って。
仕事も一生懸命して個展活動をして。
そんな折ある会場に女性が訪ねて来た。
《魔がさしたとしか言えない》
私は網にかかった昆虫の様に感じた。
《地獄から天国へ 私の心は漂っった》



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