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ある男の夢

 『ある男の夢』

悠然たる白い砂浜にカヌーでやってきた男はお馴染みのロッキングチェアーに腰を下し遠くに眼をやった。
何処かで雷鳴がなってる。
太陽は雲の隠され不気味な風が吹き。何かが違っていた。
この物語はそうした情景から始まる。
銀河系のかなたには幾らでも不思議な後掲が眠っている。
この緑の島にも完全なるルールがある。 

北には北の神 南には南の神 そして大きな台地にはかの云う伸一を選んだ東の神。 みんな上手に振り分けられている。 
江獏たる眼前の先には無限大の星屑が輝いている。 

俄然の風景のその先にはまだまだ星屑がその先にも続いている。 彼は丁度の大きさの船に乗っている。 それは大宇宙に漂う芥にも似た静かな物体ではあるが静かに霧に揉まれるように進んでいる。銀河系にはそうした塵に揉まれる様に沢山の物体が漂っている。 

だが近ずくとその偉大さは他の何物にも比較できない大きな物体だ。
彼の船は唯の船ではない。全世界に君臨する神の船である。
そして彼はその船で新しい島にたどり着いた。

真っ赤な夕日が押し寄せるかなたの島にかかっていた。
その先には大きな山脈が広がっている。
ここは地球の数倍もの土地が広がっている。
だが全ては父なる神のものである。
そして地球の数倍もの動物が住むように用意できている。
神は考えている。地球はもう住人が住むような所ではない。
人類が全てを壊した。新しい人種を住まわせよう。
其の頃の地球は人類はなた荒廃して病が蔓延し 放射能が全てを隠し政治は統治能力を失い末期の断末魔に苦しんでいた。 神は思われた。 もはや地球には人類を住まわせる所ではない。
そしてある人物にこの世界を託そう。
その男には何の才能もない。


ただ地球での職業は(画家)であった。 そして愛する猫と女性とで暮らしていた。
そして友人も多い 特に芸術関係の友も……
神は彼の職業の特性と正義感だけを愛していた。
これからこの男の話をしよう。 

彼は非常に勤勉にして各動物を愛していた。
神はその男にこの島を任せた。 

そして勤勉の証としていろんな動物と交信出来るように計らった。
彼はこの島に法をもたらせた。 その法は地球の法とは違う。 

彼は地球上のあらゆる法とはちがった。 彼は所謂法も許さない。 
彼は絶対に法を犯す者を許さない。 例え微罪と云えども許しはしなかった。 

そして許容量の許す限り地球上の涼しげな者たちを集めた。 

地球上の者たちには土地を与え彼の島の一員として迎えた。 

そして彼は神に「こう告げた」もはや与えるものはいりません。
彼の下には法を犯す者は居ない。

神は彼に言われた。 もう地球には未来はない。 神は彼に滅ぼしてもいいか?
彼は地球上の全てを滅ぼそうと思った。

地球上の者たちは驚いた。
突然の雷鳴と共にあらゆる所で爆発がおきる。
特に原発 紛争当事国での爆発は激しかった。
そしてヨーロッパ全土と合衆国の全土が火に包まれた。

彼等はその物体の規模を知って驚いた。
「地球の物体ではない、ただ襲われている事は確かだ」
彼等はその物体に対して何度も交信した。
そして交渉が始まった。

地球人にとって非常な内容の交渉事だった。

まず火器を使ってはならぬ。 全ての機械工具を使ってはならぬ。 戦争闘争を止める。
人の暮らしにとっては同性愛者を処刑する事。 
殺人(又は殺人未遂)を許さない。

全ての強奪も許さない。
全てを神はカエルに帰る。 詐欺行為を即時停止。 まずこうなれば政治家が全て引っかかる。
会談は決裂した。
そして火山の爆発 地殻変動の嵐(大きな地震の数々) 正にベスビアス火山の到来。
人々は地に降れほし台地を右往左往 行き場のない地を彷徨った。
その頭上から光の雨が降り注ぐ 雨は嵐のように人々の命を奪った。

人の顔面は皆、御岩さんのように爛れ 

或いはサリドマイドのように変形し これが過っての地球人とは思えない姿だった。

空気は淀み人心は荒廃した。
この先の人類はこうした有様になるのだ。
又ある者たちは地球を離れる事を考えた。
確かに広い だがどこを向いて離れてゆけばいいのか。
さかんに宇宙への旅を模索した。また地球に残る者は素晴らしき知能を発揮してこの地球に生きることを考えた。

一方 
彼(伸一)が得された国は一面が緑に囲まれた多くの湖に囲まれた星だった。
この星で彼の魂は彷徨った。 冷徹な眼で全てを見ていた。
彼はその一面に両側に岩を囲まれた余りにも美しい台地を見つけそこに国を作ろうと決めた。
そこにはコンコンと泉が湧き出る温泉が湧きだしていた。
南に伸一が連れて来た一団を住まわせた。 そしてもう一団を北側に住まわせ其処には領土をつなぐ道を付けた。 が 人々は各々好きな所に移り住んだ。
又多くの人々は各々名主を立て序列は徐々に崩れていった。

伸一はその土地を見て苦しんだ。いっそ住民などは居ないがいい……とも思った。
多くの土地を与えられての治安に苦しんでいた。
そうした中で神は新しい難民を大勢連れてきた。
それは地球で弾き飛ばされた人々だ。
それは頭痛の種となった。 彼等は奴隷として働くために神は配慮したものだ……

その中には独立を望む者も現れ。国を分割して各都道府県に代表者を置く案も浮上していた。
また多くの国ではお互いに反て戦を仕掛ける者も現れる始末……
彼は治安の難しさを感じていた。
彼は重鎮を置くことにした。 やっぱり自分一人で収める限界を感じていた。
やっぱり「地球の人々の様に階級を置いて縦の序列を作らねばならぬか」
その時に彼の愛猫の猫のブーが言った。
動物を「腹心にすればいい」彼は狼の群れを監視役にして又軍隊を作りそれぞれの地域に放った。
彼のリーダーのレオは多くの腹心を野に放った。 鷲のトービが全てを報告する組織を作った。
それから三十年後 伸一は毎日城の築城に心を砕いた。
そして立派な王国を作った。

彼の屋敷は彼の壁画を飾り王国と街の屋敷(住民の家)には立派な樹木が続いている。
又その先には南の街、北の街に続いている。
さてここに彼の街作りの一端を見てみよう。 
彼は中央の樹から見て大した事の無いように家を低くした、
行く先々に狼の群れがいる。
そして彼らの敷地には手軽な交通手段としての路面電車を走らせた。
南は沢山の花畑を作り眼に麗しい眺めとなった。
美田も施した(それは美しい花も咲く)美しい花を愛でる。
通貨も絞った。 庭には工場も作った。 こうした中で確かに治安は保たれた。 
そこは安住の地だ。
伸一はそうした眺めを満足そうにに眺めていた。 それから幾年月…伸一も歳を重ねた代替わりの時を迎え幾千年を数える。
伸一の子供は二人、上は沈着冷静な浩二 下は大胆な伸二 二人は各々良く治安を心得ていたが……北の大国は彼らの王国を狙っていた。
彼等の絶対主はタヌキ(北の統治者のはタヌキを媒介として指揮指導してたんだが)、部下にはシロクマ 非常に獰猛である。
レオは狼を地に這わせ絶えずシロクマの動きを制していた。
さて ここでは先ずレオ達の人となりを書き記しておこう。まずレオだが全ての守りの要だが用心深く沈着冷静、その子供のマッハが実に素早いし大胆 父親のレオがいつもブレーキを掛ける。
しかしレオはよく妊娠して子孫繁栄を願ってる。 だがよき兄弟子弟だ。 

一方 地球では幾多の地殻変動により過ってのムーン大陸、ゴンドワナ大陸の様に沈んでいった。
人は水生植物のようにエラが生えて水の中で生活するようになった。
海の底に過っての建物に装飾をは施して水中に都市を作った。
そして数万年年の後……  そこは竜宮城と呼ばれていった。
空中に魚が泳ぎ人魚が舞い踊る。
まさに御伽の世界である。 
乙姫(人魚)さまは語る「いつか又地上で暮らしてみせる」その執念は凄いものであった。

今を去る 19世紀の頃 アルフレッドノーベルと云う男がダイナマイトを発明した。
文化に使えばこんな便利なものはない。
しかし使用を間違えればこんなにも厄介な物はない。
何しろ地球を7度廃墟ななにしても飽き足らない程の量だ。
人々はわが国だけはと思って作ったんだろうがそれがどんなにか人類に危害を及ぼす影響があるかと
思った事はないだろう。
が 恐るべきダイナマイトの核融合はそれでは飽き足らない。
人類の最後はそんな簡単な事ではない。
地球を破壊し宇宙をも破壊する膨大なものだ。
ノーベル男爵(は膨大な資産を得て)これからは人の為に尽くそうと思った。
そして自分の結婚も諦め人類の為に尽くす事を決めた。
それからはノーベル財団から人々に尽くした人に巨額な金を尽くそうと決めた。

さてさて物語は最初のハンモッグに戻そう。
彼の子孫幸一は彼の子孫を大切にして大きな王国を作った。
だがそのコピーは地球のコピーでしかない。
違うのは犯罪者に対する処し方である。
全ては犯罪者の家族一同は処刑された。
だがその大半は微罪である。
にも拘わらず伸一の子孫はこの法を絶対の物として守った。
そしてその法は彼等の子孫を悩ませた。
それから幾年か後にこの法の盲点を突いた信賞必罰の法は改められたが……そうした時にタヌキの軍団がマッハに挑発をたてた。
いずれ戦争にでも発展しそうな雲行きだった。
だがタヌキは戦争をする気はなかった。あくまでどう出るかと探っていたようだ。
まんまと一杯食わせようとの姿勢だった。
そしてマッハはその作戦に陥った。

それは神の怒りを買った。
そして伸一と一族とマッハは領空を去らねばならない。
(本意ではなかったけれど彼は誓いを破った)
そして彼の一族は地球に送り返される事になった。
瞬いた眼が彼の心を読んだ。

瞬間に眼が覚めた。
彼はハンモッグから転げ落ちて眼が覚めた。
全ては夢の中……の出来事だった。
彼は嫁から覚めて思った。
彼は素晴らしい神の夢を見た。
それだけで十分かもしれない。
滅びゆく神の国を見ただけでこれからの地球を目覚めさせねば……

今を去る紀元前三年頃 ヨーロッパ全国では民族大移動があった。
そして十三世紀頃にはアジアの大月使 そして十六世紀にはノルマンディーの移動 民族は絶えず移動している。 又今世紀にも移動は続いている。 これは人間の習性かもしれない。
最悪の民族 定住できない国民 私もその国の人間だから悲しい。(史観)



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